うわー数カ月マトモに更新してなかったら、
書き方を忘れてしまっていたらしく、小説調で書いてしまっていました。
んまあそんなことはおいといて。
今回のお話は「なぜ、カンジーはアズ−ルのことを嫌っていたのか?」
という考えからはじまりました。
だって不思議じゃないですか?
今までカンジーは(アズール以外の)たくさんの悪魔や魔守と出会ってきたのに、
彼らに対しては「悪魔であること」を理由とした非難を行わなかったのですよ。
それなのに、アズ−ルの存在だけは必死で許否しようとしているんです。
あまりにも不思議すぎちゃってたものですから、
牧波さんはついついカンジーの気持を考えてみてしまいました。
結論から先に言えば、
カンジーはアズ−ルにお礼を言いたかったのだと思います。
放火魔人に囚われたときに、自分を救ってくれて「ありがとう」と。
でも、カンジーには言えなかったんですね。
理由はもちろん、アズ−ルが悪魔属だからです。
アズ−ルが自分の親友を殺した絶メッ鬼と同じ悪魔属だから。
もし自分がアズ−ルに「ありがとう」と言ってしまえば、
自分は「親友を殺した悪魔属」とわかりあうことになってしまうからです。
親友が信じていた。でも親友を殺した、悪魔属とわかりあうこと。
これをカンジーは「親友の命を否定してしまうこと」だと考えたのでしょう。
そしてさらに、カンジーは反対のことも考えていたはずです。
「親友を殺した悪魔属」を嫌悪すること。
これは「親友が信じようとした悪魔属」を悪と決めつけることだと。
即ち、「親友の心を否定してしまうこと」だと、カンジーは考えたはずです。
「命」を肯定しようとすると、「心」を否定してしまう。
でも「心」を肯定しようとすると、今度は「命」を否定することになってしまう。
カンジーはこうして、親友の「命」と「心」の間で悩んでいたのでしょう。
だからアズ−ルに対して「ありがとう」と素直になれなかったのだと思います。
カンジーは35話「カンジー危機一髪!のウワサ」をきっかけにして
アズ−ルの呼び名を「アズ−ルさん」に改めました。
しかし、完全に素直になれたかなというと、そうでもないような気もしまして。
だから今回はカンジーに、心に隠してある事を、寝言で暴露してもらいました。
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